湯けむり、硫黄臭、湯の花小屋が点在する山間の温泉地
大分自動車道を大分方面へと走り、左手に別府湾を望みながら明礬大橋に近づくと、やがてぷ~んと硫黄の香り。まさにその真下に広がるのが明礬温泉。
明礬温泉は鶴見山麓にある温泉エリア。地下30cmあたりに温泉脈を持つ地熱地帯で、さまざまな場所から硫黄の香りいっぱいの温泉蒸気が噴き出しています。
この湯の花小屋の中では、江戸時代から変わらぬ製法でアルミニウムと鉄の硫酸合物、明礬が作られています。かつては薬、火薬、染め物、鍛冶溶接、絵画など多方面に使用された明礬ですが、現代では天然の入浴剤「湯の花」をはじめ、数々の美容グッズの原材料になっています。
明礬地区にある湯の花小屋は2006年、国の重要無形民俗文化財に。また、立ち昇る湯けむりと湯の花小屋という明礬温泉ならではの風景も2012年、国の重要文化的景観に指定されました。
アーチ形の明礬大橋
鶴見岳、高崎山、さらに別府湾まで一望
別府・明礬温泉で押さえたい絶景露天に地獄の泥湯、地獄蒸しプリン!
別府と言えば地獄、地獄と言えば地獄蒸し、その地獄蒸しで作るスイーツと言えば「地獄蒸しプリン」。現在、市内のいろんなお店で提供していますが、その元祖と言われているのが、明礬温泉の老舗宿「岡本屋」が営む売店の地獄蒸しプリン。
1日最大600個を売ることもある大人気商品。テイクアウトもできますが、店内、または駐車場のテラスで味わう際には、写真のようにお皿で登場。柔らかいながらもコシのあるプリン生地、さらに苦みの効いた自家製カラメルのバランスが実にお見事。カスタード味はもちろん、注目は写真奥のコーヒープリン。コーヒーの苦みがきっちりでている大人味のプリンです。